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クラニオセイクラル・セラピーとは

クラニオセイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)は、5グラムのタッチと言われている特有の繊細なタッチです。頭部を中心に仙骨や足に触れることで、頭蓋骨・仙骨そして背骨を整え、脳脊髄液や体液全般の循環を促し、

身体の緊張を鎮めることです。これらの効果が自然治癒力を増進させていく手技療法です。

 

クラニオセイクラル・セラピーは米国のオステオパシー医学から生まれました。

1900年代初頭にオステオパシー医師のDr.サザーランドは、側頭骨が魚のエラのような形をしていることに気づき、頭蓋骨は動いて呼吸しているのではないかという疑問を持ったのが始まり。彼はその疑問を確かめるために自らの体を使って様々な実験をし、肺呼吸とは全く独立した別のリズム(原初呼吸;primary respiration) で動いている頭蓋骨と体組織や体液との関係を見い出しました。

Dr.W G Sutherland

(1873–1954)

1970年代になって、Dr.ジョン E.アプレジャーによって実際に頭蓋骨が動いていることが証明されました。

またアプレジャーは独自の方法を発展させ、「クラニオセイクラル・セラピー」と命名したのです。

 

人間の頭蓋骨は一見、一つの骨の塊のようですが、大小20以上の骨が繋ぎ合わさり、それぞれの骨がごく僅かながらリズミカルに動いています。その動きは脳脊髄液の生産と吸収のバランスの変化によって生まれます。脳脊髄液は、脳と脊髄を包む脳脊髄膜内を循環し、脳や脊髄を保護しています。この脳−脊髄と脳脊髄膜及び脳脊髄液から成る頭蓋仙骨システムが妨げられると身心に異常を来たすことが確認されるにつれ、頭蓋仙骨システムを整える方法が開発され、発展してきました。

Dr. John E Upledger 

(1932-2012)

適応症

 

クレニオセイクラル・セラピーは様々な心身の不調に効果があります。

・頭痛・偏頭痛

・眼精疲労

・首・肩・背中・腰・股関節・膝等の痛み

・ストレスによる心身の疲労

・不眠症

・生理痛、生理不順、冷え性、更年期障害,PMS

・動きがギクシャクしてしまう,身体全体が繋がらない

・脊髄損傷

・側湾症

・ADD/ADHD(注意欠損/多動性障害)

・事故や怪我の後遺症の改善

・精神的/肉体的トラウマの改善

・頭がすっきりする。集中できるようになる。

禁忌

 頭蓋内圧亢進、急性期の脳卒中、脳動脈瘤、多量の出血、延髄ヘルニア

 最近の頭蓋骨折、脳脊髄液減少症、二分脊椎(脊髄髄膜瘤)、​

どんなことをするの?

服を着たままベッドに仰向けになり、リラックスしていただきます。

基本的には足から始まり、骨盤や背骨、そして頭蓋骨を、とても柔らかいタッチで触れていきます。施術者は、脳と脊髄の周りを循環している脳脊髄液のゆっくりとしたリズムを感じながら、さらに身体の深部と繋がっていき、生命力の根源とも言えるような大きな鼓動やうねりに耳を傾けていきます。あくまで身体任せ。自然と良い方向に向かっていくのをただ見守るのみ。

施術を終えた感想としては、拍動を感じたり、潮が満ちたり引いたりするようなリズムを感じる方もいますが、ただ触れられていることしか感じない方もいます(その方の感性・感覚によって異なります)。多くの方が「頭がすっきりした」「体が軽い感じがする」

「緊張が抜けて体の軸を感じられる」といった感想を持ちます。また、身体の内部の変化に伴い、強い眠気や疲労感が1〜3日ほど続く場合があります。

私も初めてクラニオセイクラルを受けた際には、2日間強い疲労感を感じましたが、それが抜けた時の内から湧き出るエネルギーのような感覚は今でも覚えています。

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